100. 本格派・気仙沼弁---20 (1999.5.31)

戸をガラリとあけて「いだのすか〜」が言えれば、かなり気仙沼度もアップしたことを意味する。
え? 何を言っているかわからないって?
では、説明しよう。

気仙沼では、他人の家を訪問する時には、「ごめんください」のかわりに「いだのすか」と言う。
これに対する返事は、「あがらい」だ。

「いだのすか」(いらっしゃる?)
「いだでば。あがらい」(おりましたとも。どうぞ、おあがり下さい)

この言葉がスッと出るようになると、コミュニケーションもバッチリ。
近所の皆様ともうまくやっていけるだろう。

さて、コミュニケーションツールとして、
「おぢゃこ・のみさ・だい(ん)」(お茶を飲みにうちに来ませんか?)がある。
これも大事なキーワード。

家に招待する時に、「ちょっとお茶でもしない?」と誘う。
おもに女性同志で使う。とても気軽に集まる。
お茶を飲みながら、旦那の愚痴や、子供の成績の悪さや、最近、皺が増えたとか、いいダイエット方法はないか、などを語り合う。
そんな時間はあっという間に過ぎていく。

「おぢゃこ」(お茶(こ))に誘い、誘われてこそ、楽しい気仙沼ライフを送ることが出来る。
え? まだ「おぢゃこ」に誘われていない?
気にしなくてよい。そんな時は、自分から誘ってしまおう。
「おらいさ、おぢゃこのみに来ない?」これで、OK!

おそらく「おごご」や「お煮しめ」を持って、皆さんが集まってくれるだろう?
え? 「おごご」がわからない?

ほんで、それは次回にやっぺ。ほんでねぇ〜。

つづく...