116. 心の準備 (1999.8.6)

来週は気仙沼に帰る。
そろそろ「心の準備」をしなければならない。
なぜ、心の準備をするのか? 何に対して準備をするのか? と疑問に思われるだろう。

気仙沼には自己主張する人が多い。
これはなぜだろうか?

東京と違って、「人口における勤め人の割合」が少ない。
自分の家が小さな商店をやっていたりする。
そういう環境では、自分を主張する機会が多くなる。

しかし、私は、東京に住んで20年近くになる。
東京には、勤め人が多い。
大企業がひしめきあい、そのいずれかに属する人が圧倒的に多い。
プー太郎もバイト人として、立派に勤め人の一部に属しているのだよ >プー太郎諸君。

そうなると、自己主張することをひかえていく。ドンドン・ひかえめになっていく。
私だって、相当、ひかえめに生きている(え? 感じない?)

それが、我が実家はどうだ???
自己主張の域を通り越し、わがままオンパレードとくる。
自分が絶対だと信じ、年齢を重ねるにつれ、人の話はきかない。
久々にその環境に身をおくと、ニューヨークと日本の時差ボケ以上に、頭がぼーっとなる。
そして、その環境に慣れてきた頃に、東京に戻る。

すると、今度は、「ひかえ目な態度」に妙に頭にきたりする。
「自分の意見を言ってみろよ〜」と熱くなると、
「なぁ〜に、オヤマさんって」と冷ややかな視線を感じることになる。

では、「気仙沼が嫌いか?」と言われると、実は「やっぱり・そんな気仙沼が好きなんだな」