117. 自動販売機はやっぱり便利 (1999.8.7)

ニューヨークで不便に思うのは「自動販売機がない」こと。
のどが乾いたから、ちょっと飲み物を買おうと思っても、自動販売機が・ない。
そういえばテレビで見たけど、アメリカで自動販売機を置いたら、壊されて、中のお金や飲み物を盗まれるから、置けないなんだって。

自動販売機がないと、不便きわまりないことに気づく。
まずは、つたない英語で、「お水ください」と言わないといけない。
(缶コーヒーはありますか? なんて難しいからよした。水はそこに見えてる)
「(私)ウォーター・プリーズ」
「(ニューススタンドの人)へ?」
「(私)ワラ・プリーズ(巻き舌バリバリ、そして指さし攻撃)」(汗)
端数の小銭を払うのも汗だくになり、「いいや・エイ」と1ドル札を出すと、また釣り銭がジャラジャラと増える。小銭入れは、いつもパンパン。

「地下鉄に乗ろう」と思った時、地下に降りて、おもわず自動販売機を探す自分に気づく。
やっぱり・切符の自動販売機はない。
「みどりの窓口」のように窓口があって、そこで切符を買うしくみだ。
また、会話が必要になる。

「ここの地下鉄の路線図はどこ?」と、自然に上を見上げている自分に気づく。
東京の地下鉄は、上の方に路線図と料金が表示されている。
例えば、新宿駅にいるとして、表参道に行きたければ、「表参道」のところに料金が表示されているし、交わったところが乗り換えの駅だな、ってなことがわかる。
身体が自然にそれを探しているのだ。
しか〜し、ここニューヨークには、そんなもんはない。
(ちなみにサンフランシスコでは、路線図と自動販売機があったので、どうにか乗れたんだけどね)

ってなわけで、暑い夏の日の東京で、自動販売機で飲み物を買い、冷えている缶を手にした時、「ああ・しあわせ」と思ってるわけなんだ。