123. その昔、ディスコブームがありました (1999.8.29)

ジョージ・ベンソンのCDを久しぶりに聴いている。
70年代の音楽が流行っているらしいけど、今の若者にジョージ・ベンソンの音楽はどう聴こえるのかな?

10代の後半、大ディスコブームがあった。
「Saturday night fever」という映画が流行り、世の男性はジョン・トラボルタになった。
この時の音楽は、ビー・ジーズの「Staying Alive」だが、他にも当時の流行りの音がある。
ジョージ・ベンソンの「Breezin'」もその頃のアルバムだ。

当時の普通の若者は、新宿や渋谷のディスコに通う。
トンネルズの石橋貴明さんが新宿のディスコの事を話すると、「ふふ・ひょっとして会ってたかもね」なんて思う。
その頃のナウイ(笑)人々は、六本木に出没した。
六本木は、ホントの遊び人のたまり場で、普通の人間は立ち入れない。
会員しか入れない店がたくさんあるし、値段も新宿の倍はした記憶がある(ちょいと記憶はあいまい)。
そういう店に入れること自体がステイタスだった。

キサナドゥというディスコがあった。略してキサナ。
ここに通うのがちょいと自慢で、友人に「まだ新宿で遊んでるの?」なんて生意気な口をきく。
でもまぁ、私が行くぐらいだから、程度は知れているだろう。

しかし半年もしないで、そんな遊びに飽きる。
気まぐれな10代がジョージ・ベンソンの曲で蘇る。

それから数年もしないうちに、六本木は違う街に変貌してしまった。
ホントの遊び人はどこかに去り、普通の人々のたまり場になる。
キサナドゥは閉店した。
私はその後、バンドを結成し、六本木から遠のいた。

最近は小さなクラブが流行りらしいが、さすがにおばさんが足を踏み入れる勇気がなく、行けない。
オイ、若者よ。私を一度クラブに連れて行っておくれぃ。