154. 東京で驚いた事 (1999.11.22)

東京暮らしが20年にも及んだ。
今は東京人のような顔をして闊歩しているものの、根っからの田舎モンだ。

東京に住むきっかけは、学校に進学だが、それはもっぱら親へのいいわけで、単なるおのぼりである。
てなわけで、田舎モンが東京に来て驚いたことは...
「傘がない・事件」(井上陽水の歌じゃなくて)
東京に来たばかりの私と知り合ったばかりの友人が喫茶店に行き、入り口(といっても外)の傘置き場に傘を置く。
中でひとしきり、おしゃべりして、出てみると「傘がない」ガ〜ン。

「傘がない、傘がない」とうるさい私に、知り合ったばかりの東京の友人は、
「大事な傘?」なんて聞く。
もちろん、お気に入りの傘だ。
「なら、傘置き場になんか置いちゃダメよ。中に持って入らなきゃ」
「うっそ〜(絶句)」

私の育った環境では、傘置き場に置いた傘がなくなる、なんて事はなかった。
あ〜、東京って、盗人(ぬすっと)が多いのね。

その友人から、「自転車がなくなる事件」や「鞄だってなくなる事件」などを聞かされ、
「東京って、やっぱり・おっかない!!」と気を引き締めたわけだ。

で、その後、いい傘を持ったためしがないので、盗まれる事もないが、忘れてくることは多い。
ちなみに、オヤマ家の傘には、すべてに大きく「マルキ小山」と記されていて、気仙沼じゅうのあらゆる場所から返却される。
そんなところが、田舎たる所以かもしれない。