155. 東京で驚いた事(母の場合) (1999.11.23)

短大の入学には、両親がついてきた。
ま、子供の入学式というよりは、東京見物なわけだ。
で、母が東京で驚いたのは...

父の知り合いが、六本木で寿司屋を経営している、というので3人で出かけた。
6時頃に寿司屋に到着。うまい寿司を食べる。
父は、「まだ飲んでる」と言うので、私と母は一足先に外へ出た。
六本木なんて初めての2人は、その辺を歩いてみることにする。

時間は9時に近い。
それなのに到着した時刻(6時)よりも、人の出が多い。
これから繰り出す人々と、我々の流れは逆になるから、人をかきわけ、かきわけ、前に進んだ。
「すごい人だね〜〜、今日はお祭りでもあるんだべが?」と母。
「ほんだがもしれないよ」と私。

ショーウィンドウもライトアップされ、うっとりしながら闊歩する母娘。
六本木の夜を満喫する(と言っても、歩いてるだけなんだけどさ)。
父には、「すぐにタクシーをつかまえて帰れ」と言われたのにね(へへへ)。

とうとう右も左もわからなくなり、タクシーをつかまえる。
乗ると、母はいきなり「今日はお祭りですか?」と聞き、タクシーの運転手さんの頬もおもわずゆるむ。
「六本木の夜は、毎晩こうですよ。今は序の口で、12時くらいはもっとすごい。」
「ひぃえ〜、もっとすごいの? この半分でもいいがら、気仙沼さ来ればいいのに」だって。