163. 大阪国際女子マラソン (2000.1.31)

昨日、大阪国際女子マラソンが行われた。
マラソンを見るのが好きだ。
2時間以上もただ走っているだけなのに、一瞬・一瞬にドラマがあり、時々入るCMが邪魔でしょうがない。シドニー行きの選考をかねていて、見る側にも力が入る。

結果は、1位にルーマニアのリディア・シモンが驚異の三連覇を成し遂げた。
この人は、なんて人なんだ。すごい。すごすぎる。
2位に終わった弘山も力強い走りを見せて、日本中の注目は弘山がオリンピックに出れるかどうかなんだけど、私の注目は、なんといってもシモンだ。

最後の追い上げで、腕を振り、足を広げて力走する弾丸のようなシモン選手の姿が、目に焼き付いて離れない。

夜のスポーツニュースもチェックした。
今朝の朝刊やインターネットもチェックした。
しかし、シモンに関する記事は、ほんのわずかしかない。

そのわずかな記事をまとめてみると、
37キロ過ぎで弘山に離されたが「絶対にあきらめない」とペースを保った。
最後の100メートルは本当に苦しかったそうだが「ここで倒れてもいいから勝ちたい、そう思って走った。勝てたのは自分の根性の方が、彼女より上だったから」

一ヶ月半前に故障した右足かかとの痛みが、終盤にひどくなったらしいが、そんなことは全く、感じさせなかった。
「故障がなかったらもっといいタイムが出たのでは?」の質問には
「あと10年は走るつもり。一回だけすごい記録を出すより、毎回少しずつ更新した方がいいでしょう」

これぞランナーらしいお言葉じゃないか。
あきらめずにがんばる。これは私のモットーでもある。

いつか、フルマラソンを走ってみたい。ホノルルなんかいいよね♪