173. 8年ぶりに会う級友2 (2000.8.23)

クライアント先に同い年の「ユダ」という人がいる。
同い年とは思えないおちつき。部長の風格。そこへ行くと、私などは、まだまだ青い。

「ユダさん」は特別のおちつきがあるんだろう、と思っていた。
ところが「同窓会」で見るクラスメートもご立派になられて、なんていうか「ユダがたくさんいる」んだ。

ま、ひとことで言ってしまえば、おやじが多いわけ(ユダさん、読んでたら、ごめんね)。
そこは、同級生という遠慮のなさで「おじさん」と呼べば、「なんだい、おばさん」と口も減らない。

8年前は若々しかった皆さんも、あ〜、この8年は、こんなに変化する年頃なんだな。
けれど、全然変わらない人もいるよ。
それは、ツルさん。
お寺の境内に入った時に、係として立っていた人は、遠くから見ても、すぐに「ツルさんだ」とわかる。

「満(みつる)」君」は、小学校の同級生。
いつも学級委員になるツルさんは、子供の頃から、ずっと、その愛称で親しまれている。
うちの母までも、「ツルさんにいじゃった(会った)よ」なんて馴れ馴れしい。

そう言えば、ビートラスのポールも、順君も、西村君も、藤田たかちゃんも、みーんな小学校の同級生なんだよね。
小学生の自分を知られているってのは、照れくさいもんだ。

それにしても、会う人、会う人、開口一番
「おめぇのおかあさんが、心配しったぞぉ〜」だって。
さては、母は、私の同級生をつかまえては、愚痴を言ってるに違いない。
「リーコが、さっぱり結婚もしないで、困ってんのっさ」ってね。
「お母さんが言いふらしてどうすんのっさ。やめでけらいよ」と釘を打ってきたが、もう今頃は、たがもはずれているだろう。

近頃、母は、
東に独身の人あれば、行って様子を聴き、
西にバツイチの人あれば、行って子供はいるかと見てくる。
「独身も、それなりにいい」とは、絶対に認めない母なのである。