179. 漏水被害2 (2000.9.3)

時計をじっと睨む。
1分が、これほど長いとは。
かなりの時間が経過したと思っても、たかだか5分。
三宅島の島人の皆様の事を考える。
あ〜、被災地にとっては、たったの1分が、これほどの長さに感じるんだな。

待ちに待った人が来た。総合警備保障の方。
ドアを開けた瞬間に「ザーザー」音がするから、
「あ、こりゃ、大変ですね」
オヤマ:顔じゅうで大変さを訴える。
「そりゃ〜、もう大変で」
「とりあえず、上の階を見てきます」と総合警備保障さん
「上は、誰も出ないんです〜〜〜」訴えるオヤマ。
「ま、そうは言っても、とりあえず」言い残し、立ち去る総合警備保障さん
また、立ちつくすばかり。

間もなく戻ると、
「やはり上が原因ですね」
そんなのわかってるって、
「で、止まるんでしょうか?」
「管理人さんに連絡をとってみます。しばらくお待ち下さい」

再び、水と一緒に部屋に取り残される。
「管理人さんに連絡がつきました。前にも温水用の水タンクから漏れた部屋があるらしいんです。それで、タンクのバルブを止めれば、水は止まるということなので、今、止めてきました。」
勝ち誇った総合警備保障さんの顔。
管理人さんって、あのおじさんよね? ちょっと不安がよぎるオヤマ。
(少々、抜けてるところがあるんだよね。大きな声では言えないけどさ)

「そうなんですか。じゃ、これで止まるんですよね?(半信半疑)」
「はい。ま、少し様子を見ていれば止まるそうですから」
「汚れた部分は保険が下りるそうで、それで修理を依頼するそうです。それは月曜日に管理人さんと相談してください」
「はぁ〜(これで帰っちゃうの?)」
「ではっ」

また、水とともに部屋の中。
しばし、「白糸の滝」を眺め続ける。
ホントに止まるのかなぁ?

その直後に、管理人さんから電話が入る。
「温水のタンクが壊れたという前例が10数件もあるんです」
---え? そんなにあるの???
「もう少し、様子を見てください。そうすれば止まりますから」
「はぁ〜」

電話を受けながらも、片手でバケツの位置を微調整。
ホントに止まるのかなぁ?

つづく...