20. ジャパンカップ (1998.11.30)

いちょう並木は、すっかり黄色にそまり、吹く風も冷たい。いちょうが風に舞う様は、冬の訪れを感じる。
東京都の木は「いちょう」だそうで、歩道と車道を分けている緑色のガードの図柄に「いちょう」が採用されている。
東京暮らしが長くなった私だが、そういうことには、なかなか気づかない。

さて、やはり「エルコンドルパサー」について書かないわけにはいきますまい。
ジャパンカップでは、ぶっちぎりだった。
スタッフ君に「8チャンネルで3時からやっている」と教えられ、日曜の貴重な時間にテレビの前に陣取り、その時を待つ。
リアルタイムで見学したら、年がいもなく「エルコンドル〜〜〜パサ〜〜〜」などと叫んでいる自分が、恥ずかしい。
というわけで「来た来た!」「エルコンドルパサーが来た!」
し・しか〜〜〜し、2着が.......。
私は、「スペシャルウィーク」と「シルクジャスティス」を買ったのだが、結果2着は、「エアグルーブ」だった。
スペシャルウィークもがんばったが、及ばず。。。

「惜しい、惜しい」と悔しがる私に、スタッフ君が「一着だけあたってもしょうがない」なんて冷めた口調で言う。
「俺は、日本の馬がきて、嬉しいっスよ」などと言うから、
「え? またとったの?」と聞くと、「フェイスフルサン」で流したという。ちなみにそれは英国馬。
言っていることと、やっていることが違うっちゅうの。
 
しかし、ジャパンカップってのは、外国馬が出るってことも、知らなかった。
というか、今までが日本の馬だったってことも気づかなかった。
馬の名前ってカタカナで、み〜〜んな外国語みたいだもんね。エルコンドルパサーだって、覚えるまで時間がかかった。エルコンドル・パルサーだの、パサードだのと言っては、スタッフ君にあきれられた。なかなか名前を覚えられない。
覚えた頃には、次のレースが始まっちゃう。

私は、名前を覚える脳が少し壊れているのではないか、と思うことがある。
今に始まったことではない。高校生の頃、日本史のテストの後、引き合いに出されるのが私の回答だ。
「こう間違えてはいけない」という例題として、「オヤマ、お前の書いたのを読み上げてみろ」となる。正解とは、微妙に違う。読みはあっているのに、漢字が違う場合もあり、日本史はずいぶんと損をした。世界史などは目もあてられなかった。言うに及ばず、試験の成績は惨憺たるものだ。

どうも、おおざっぱにはわかっているものの、細部が甘い。
映画の「ジュラシックパーク」のことを、長いこと「ジェラシックパーク」だと思っていた。トホホ。

よ〜し! 名前を覚える脳を鍛え、イタリア料理店の名前だって、きちんと言えるようになろう!