225. 本格派・気仙沼弁---42 <あったげ寒い> (2008.2.12)

今年は東京にも雪が積もり、「寒いですねー」を連発している。
気仙沼だれば「なんと、今年はあったげ寒い」と言うだろう。

「あったげ寒い」は、「すごーく寒い!」という意味。
「あったげ」は、ありったけ、すごーく、という意味。
あったけー(暖ったけー)ではありません。

寒い以外にも使うことは出来る。
お店で品物を買った時に、
「あったげ、まげだがらね」と言われたら、「ありがとう」と礼を言おう。
「これ以上ないくらいに、おまけしましたよ」という意味だ。

「あったげ好きだ!」は、もう、最高に好きでしょうがない。
「あったげヤンタ」は、大嫌い!という意味。

「あったげ・おごられで、ヤンタぐなった」(すごーく怒られて嫌になっちゃうよ)
「そんなゴド、かだってないで、早ぐ、謝ってだいン」(そんな事を言ってないで、早く謝ってきた方がいいですよ)
「ほんだって、おらいの母さん、おっかねんだオン」(そうは言っても、私の母は恐いんです)
「ほんだいが? 優しそうに、見えッけんと」(そうでしょうか? 優しそうに見えるけど)
「外面(そとづら)バリっさw」(外面はいいのですがねw)

このような会話がはずむと、かなり気仙沼度もアップしてくる。

ま、とにかく、気仙沼人は「あったげ」という言葉が好きなので、覚えておくといいでしょう。

次回「あめる」の意味は何でしょうか?
ヒント:「飴る」ではありません。「雨る」でもありません。