26. 阪神3歳牝馬ステークス (1998.12.8)

テレビで、「競馬を予想する犬」を見た。
「プリンちゃん」というその犬は、これまで12勝しているという。うらやましい。
今回、プリンちゃんが予想したのは、「5と10」だ。

う〜〜む、これが頭にこびりついて離れない。
10の「ヒシピナクル」は、武豊氏が乗る。GIへの復活戦だ。
5の「コウエイロマン」は、◎がたくさんついているし、スタッフ君が見せるスポーツ新聞に「ロマンを追え!」の文字が踊る。「どうしよう〜〜」
武氏の復活のこの日、やはり武を買わずにはいられない衝動にかられてしまった。

競馬の師匠であるスタッフ君にご教示願うことにする。
「3歳には何か意味があるの?」
「競馬馬は、3歳の夏からデビューするんだ。だから、人間で言えば、中学生レベルという感じ。あけて4歳のクラシックが甲子園って感じかな」
ふむ。なるほど。

「九州産馬の夢って、どいういう意味ですか?」
「サラブレッドには北海道産の馬が多いけど、このコウエイロマンは、九州産なんだ。だから九州のロマンってわけだ」
九州出身者の顔が浮かぶ。A氏はどうしているだろう?

「でも、この騎手って知らない。誰? 高橋って?」ちょっと最近は、騎手にもうるさいわけだ。
「福永と同期で、まだ若いっすよ」そうか、まだ若いか、それはちょいと気になるなぁ。
ちなみに私の贔屓は、横山(典)騎手である。

それらをあわせて、「よっしゃ、これでしょ」と決断する。
まずは、九州の夢にかけて5番から流すことにした。そして、これも◎が多い「ゴッドインチーフ」、武の乗る「ヒシピナクル」、そして、横山典の乗る「スティンガー」だ〜。

さぁ〜〜て、結果は、「え〜〜〜〜(絶叫)。うっそ〜〜〜??」「1番って何〜〜〜?」
というわけで「スティンガー」が1着、2着は、まったくノーマークの「エイシンレマーズ」が来た。
どういうわけだろうか?
新聞に○も△も▲も何もない。誰も予想していないし、プリンちゃんもはずれた。
ふ〜〜〜、競馬ってのは難しいよ。

というわけで、やはり武氏を買っても武は来ません。
月曜日に出社早々のスタッフ君をつかまえてインタビューとなる。

「師匠からのコメントです。どうぞ〜」
「スティンガーは強いね〜」と、あたしでも言えるお言葉を残し、「さ、オヤマさん仕事してください」などと言われてしまった。
「ギャフン・ギャフン・ギャフン」