45. 〜〜始め (1999.1.7)

日本の慣習で、失われつつあるのが、「仕事始め」である。
1月4日は、「仕事始め」とは名ばかりで、実際には、新年の挨拶をし、社長のお言葉を聞き、初詣でに行ったり、皆で飲み食いをする、という良い慣習があった。
女性社員は振り袖を着て、華やぐ。ああ、日本もいいもんだな、と思う貴重な日である。

それが、今年は大幅に縮小された。
というか、ほとんどなくなってしまった。理由は、「不景気」だそうで、おかしな話だ。
不景気だからこそ、気持ちをひきしめ、今年はがんばろう〜と、という日が一日くらいあってもいいじゃないか。
振り袖を着れば、美容院がうるおい、飲み食いすれば、飲食店がうるおい、酔った者がタクシーを使えば、タクシー会社がうるおう。

むしろ、役所などは率先して、やってほしいもんだ。
ボニートは、やろうとした。しかしながら、お客さんから「4日は通常業務なので、サポートを頼む」と言われた。社長一人が浮かれているわけにもいかず、断念する。

さて、スタッフ君は、「競馬始め」だ。
今年の運気を占う大事なレースだそうだが、結果は、ため息と涙・涙・涙。
万馬券を続けて2つ、惜しいところで逃したらしい。
新年早々、反省している。

たかが馬券と思うが、買い方とデータの読みと決断力、その他もろもろに、力不足を感じているらしい。
こういう事になると、非を認めるから、不思議だ。
新年早々、やけに素直なスタッフ君である。