56. がんばれ英会話 (1999.2.1)

英会話スクールに通っている。
大きな声では言えないが、もう、さぼりたくなっている。宿題もやっていないし、先週の復習もしていない。ビ〜。
でも、今年の目標は「さぼらない」ことだ。とりあえず通うぞ。

18歳でアメリカ留学の経験を持つA氏が言うには、14、5歳までに海外生活をした者とそうでない者には、ネイティブさにおいて、開きがある、と言う。
語学は、若ければ、若いほど、自然に身につくようだ。

作家の村上春樹氏は、翻訳を手がけ、ヨーロッパやアメリカで生活し、現地の大学で講義を担当するなどから、英語は達者だろうと想像する。それでも、「英語をきわめようと思ったら、もっと時間を費やす必要があり、それはやめた」と書いている。

つまりは、自分の目標がどのあたりにあるかを見据えるべきかもしれない。
私のふるさと気仙沼に、他の地から嫁に来た方々は、何十年たっても、本格的な気仙沼弁は使えない。
母が懇意にしてもらっている渡月のおかみさんは、きれいに標準語を話す。対する母は、バリバリの気仙沼弁で返す。どちらも相手の言うことを理解しながら、別々の言葉が行き交う。

子供の頃に身についた言葉は、脳の中のどこか深いところに焼きついて離れないようだ。

「Macで音楽をやろう」と集まってくれたTさんが、
「オヤマさん、英会話を習うのは、Expoのため?」と聞かれ
「ピンポーン! 正解で〜す」と答えた。さすが、わかってらっしゃる。

私が英会話を習う理由は、アメリカのMacExpoを見学に行って、英語で質問し、その答えを理解するため、でしごく明解だ。

Expoが大好きだ。ブースでのやりとりが楽しくて通う。アメリカでは、開発者がジキジキに答えてくれたりするから、本当に嬉しい。大好きなアーティストのステージを見に行く気分でいる。
しかし、英語がわからないと、せっかくの説明がわからずに、寂しい思いをする。だから、私は、MacExpoのために英語を習っている。

と、英会話スクールの最初のアンケート欄にも書いたが、はたして理解されてはいないだろう。
ただの「オタク」だと思われたかもしれない。
と、スタッフ君に話すと、「え? 違うんですか?」だって。
ちがうわい! ねぇ〜〜。