73. 時は流れて (1999.4.25)

オッと気づくと、もう25日だ。
25日は、給料日。
「もう25日なの?」と驚くのは、私・社長。
指折り数えて、その日を待つのはスタッフ君。
日にちの感覚というのは、そんなものだ。

時間を忘れて夢中になるのは、インターネット。
メールをチェックし、Webをまわってると、あっという間に「もう〜こんな時間なのぉ〜?」
楽しい時間は加速がつく。

やろう・やろうと思っていても、なかなか手が出せずにいると、時は過ぎてしまう。
そのひとつが音楽制作だ。
準備万端整ったはずだが、なかなか音符が連ならない。

さて、昨夜、「Macで音楽クラブ」の第1回例会を開催した。
異なる時を過ごしたのに、その時を共有した音楽の話になると、年齢も環境もすべて忘れて、その中に入ってしまう。
音楽というのは、不思議なパワーを持つ。

例えば、昨夜、話題になった「YMO」を私が初めて聴いたのは、高校生の時だ。
友人宅に遊びに行くと、友人Mの弟が「YMOを知っているか?」とカセットテープを持ってくる。
「俺は知ってるぜ」という感じでね。
日頃、ねえさん達にこきつかわれているから、ここはひとつ見返そうとしたのか。

「知らない」と言うと、得意げにスタートボタンを押す。
なんだか妙な音が流れ、一同、黙りこむ。
「何、これ?」と友人Kが言う。
「いいでしょう?」とMの弟。
「全然」
「う、じゃ、次のは?」と弟。
........シーン。
せいぜい3歳しか違わないのに、私達は「あ〜、若いモンにはついていけない」と首をすくめた。
その中の曲(?)で「ドアが、ギーっと開いて、バタっと閉まる音」がなぜだか、今も強烈に覚えている。
だから、私の中のYMOは「ギーバタン」だ。

「Macで音楽クラブ」のメンバーには、やはり中学生の頃にYMOに夢中になった者がいる。
そして時を越えて、今10代のメンバーもYMOをひもといているらしい。

私は、いい年齢になったこの頃、やっとビートルズを聴き始めた。