79. 本格派・気仙沼弁---9 (1999.5.6)

ゴールデンウィークを気仙沼で過ごした。
天気は、晴天から雨・強風・そして晴れと荒れたが、新鮮な気仙沼弁を身体中にあび、満足している。
地元在住の方に「このページ・おもしーオンね(おもしろいよね)」と言われ、大いに照れる(^^;

この「〜〜オン」という言い方をマスターするとよい。
「行ったオン」「聞いだオン」「見だオン」と動詞に付けたり、
「悲しいオンね(涙)」と形容詞に付けたりする。
ちなみに「おもしろい」の場合は、「おもしろいオン」ではなく「おもしーオン」と「しー」をのばすと、ツーらしく聞こえる。

意味は、東京弁の「〜〜したモン」の「モン」と同じ。
違いは、東京弁の「モン」には、甘えた感じがあり、おもに女性や子供が使う。
それに対して気仙沼弁の「オン」は、老若男女が日常会話で使う。
これを修得すると気仙沼弁の習熟度が増し、ひとかどの気仙沼人になれる。

さて、「かばねやみの語源」に、お2人からメールをいただいた。
気仙沼在住の千田さんから:
かばね(屍)は、死体ではなく、生きている人間のからだの事。やみは、病み。
直訳すると「病気の人」となるが、これを気仙沼弁に直すと、
「病気でもないのに、病気みたいな動き方をしていると非難する言葉」である。
な〜〜るほど。

大島出身のkikutaさんから:
「気仙沼弁を解くヒントは,古典にあり」との助言をいただく。

ほんで、なんとしても文献を探さなくてはならない。
仙台駅で「気仙沼線」を待つ時間を利用して、駅ビルで「日本の方言と古語」(南雲堂)を買う。

この本は、東北全体の方言を題材にしており、気仙沼と関係ないものもあるが、東京で入手困難な逸品だ。
1,800円は「たがいごど!!(高いなぁ)」と思うが、迷わず買い、気仙沼線車内で読む。

おもわず笑ってしまったのは、「まなぐ」だ。
気仙沼では「まなぐ・ひぐらいん」とか「まなぐ・あげらいん」と使う。
その意味は何でしょうか? これ宿題。
本の例題には「まなぐさつける薬ケロ」とある。これがヒントになりますかどうか?

さて、地元が誇る書店「文信堂」と「白萩」で、気仙沼弁に関する文献を探すが、ない。
「売れない本は置かない」そうで、気仙沼に住んでいると、それが貴重だとは思わないらしい。

ますます執筆(!!)活動に意欲を燃やしたのであります。

つづく...