87. 料理---2 (1999.5.14)

いい気になって「私は料理がうまい」と書いたのは失敗だった。
「オヤマさん、ホントにカレーがうまいかどうか、作ってくださいよ」とスタッフ君に言われてしまった。
「私のカレーを食べるなんて10年早い」と言っておいた。
しかし、いずれ作らなければなるまい。名誉にかけても..........。

私がいまだ着手していないジャンルがある。
それはお菓子作りだ。

ああいうのは、まったくもって苦手だ。
クッキーだめ、ケーキだめ、和菓子もっとだめ。
なにしろ、ひとつひとつ手をかけなければならないものは、菓子でなくても苦手だ。

私の場合、もともとがおおざっぱだから、大きく切って、大きな鍋にがばっと入れて、あとはじっくり煮込むものが得意なのである。コトコト煮えてくるのを時々のぞいては味見する。

カレー、肉じゃが、おでんは得意ジャンルだ。
おっと、すき焼きも得意(って、すき焼きのタレを入れれば誰だってうまくいくかぁ)。
どうやら、これは母の影響で、母も煮込み系は得意だ。

しかし、母はカレーが苦手である。
もともと辛いものが苦手だから、我が家は、ずっとハウスバーモンドカレー甘口だった。
弟が中学生になる頃、「こんな甘いのは嫌だ」と言い出す。本格派カレーに目覚めた。

しょうがないから、中辛にした。
それでも弟は「まだ、ダメ、もっと辛いのを」と言う。
ところが、ばあさんが「なんと、今日のカレーのからいごど。食べられない」と言い出す。
母は、弱りはててしまった。
オヤマ家カレー戦争である。

結局、カレーは2つの鍋を用意し、甘口チームと辛口チームに別れ、平和がよみがえったわけだが、面倒に思った母は、なるべくカレーを避けるようになってしまった。

高校の合宿では、調理当番がある。
私は、カレーに立候補した。最も簡単だと思ったわけだ。
ところが、「うちのカレーには、牛乳が入る」「うちのはトマトケチャップが入る」「辛いの苦手〜〜」とわがままが多いことが判明した。
しょうがないから、鍋を3つ用意し、手間暇かかってしまった。
なぜかカレーの味付けになると、皆・引かない。自分が絶対だと信じている。

さて、西新宿には、「もうやんカレー」という美味しいカレー屋さんがある。
西新宿社長UGのN&A氏に教えてもらった。
今、私の目標は「打倒・もうやんカレー」だ。
(オイオイ、いい気になるものもほどがある、って、ハイ・ごもっとも)。