97. 本格派・気仙沼弁---17 (1999.5.26)

皆さんは、自分の母親のことをどう呼んでますか?
大阪では、「おかん」と言うらしい。
ダウンタウンのまっちゃんの「おかん」がテレビに出たのを見て知った。

郷ひろみの「ダディ」には驚く。自分のことを「ダディ」と呼ばせるなんて、私の想像を越えた。同じ時代に生きていても、家庭によって、父親、母親の呼び方は、異なるものだ。

私の母は、自分の母のことを「かあちゃん」と呼ぶ。
父は、「おがはん」と呼ぶから興味深い。
「おがはん」は、前回の「だなはん」「あねはん」に通じる呼び方である。

さて、昭和の始め頃までは、母のことを「がっか」、父のことを「つぁんつぁん」と呼んだそうだ。
こういう言葉は大事にしたいものだが、いまさら、「がっか」とは呼べない。
いつの頃からか、全国統一的に「おかあさん」や「ママ」になっている。
これも画一的な教育のあらわれかもしれない。

「しとしとピッチャン・しとピッチャン♪」で大流行だった「子連れ狼」では、大五郎が父親のことを「ちゃん」と呼ぶ。
気仙沼では「ちゃん」と言わずに「つぁん」と言ったりする。「たろつぁん(太郎ちゃん)」「ずろつぁん(二郎ちゃん)」は代表格だ。そう考えると、「つぁんつぁん」は、「ちゃん」に「ちゃん」がついたと想像できる。

兄さんのことは、「あんつぁん(あんちゃん)」という。
「ひとつ屋根の下」というテレビドラマで、江口洋介扮する「あんちゃん」が好評だったが、気仙沼弁で脚本を作成すると、「あんつぁ〜ん」としないと感じが出ない。

さて、本日の宿題は「いがす」
ヒント:いがすバンド天国で「いがてん」ではありません(え? 全然ヒントになってない?)

ほんでまだねぇ〜。

つづく...